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aboutus SPIRAL MOONのこと
SPIRAL MOONの沿革

SPIRAL MOONは、多数の舞台に出演してきた秋葉舞滝子(2008年7月に秋葉正子より改名)が、1997年に設立した演劇製作ユニットです。
 演出は秋葉舞滝子が行い、公演ごとにベストマッチの役者をキャスティングしています。
 1998年11月にプロデュース公演を開始、コンスタントに年1回の公演を積み重ねることで製作体制を固めていき、下北沢進出となる2004年からは満を持して年複数回の公演を行うようになりました。
 丁寧な芝居作りが評価され、2004年11月に開催された第11回BeSeTo演劇祭(東京開催)参加団体に選出、2005年3月、10回目の公演となった下北沢「劇」小劇場での『あのひとだけには』で観客動員が1000人を突破し、勢いに乗って2006年4、5月に行われる第6回愛知県芸術劇場演劇フェスティバルの参加団体に選出され、一般審査員の投票の結果、グランプリを受賞しました。


秋葉舞滝子の演出

 そのキャリアを役者からスタートし、演劇舎蟷螂を振り出しに第六感事務所等多数の舞台に出演、一方で写真家としての側面も持つ秋葉舞滝子。
 1997年にプロデュースユニット「SPIRAL MOON」を設立、以降は出演することよりも「演出」の側面に強くこだわり続け、2009年6月に20回目のセッションを迎えました。
秋葉舞滝子はいつも、毎日の生活の裏に閉じ込めている「想い」を探しています。失いたくないもの、かけがえのないもの、ゆずれないもの、守りたいもの…。普段は蓋をしている大切な想い、それを守り続ける勇気について、舞台作品の中で描こうとしているのです。そこに必要なのはドラマティックな構造やいたずらに観客の感情を翻弄することではなく、しっかりとした物語の中に垣間見えるちょっとした“仕草”や“呼吸”であり、その効果を巧みに織り込む演出手法を得意としています。
 また公演を“セッション”と称するのに現れている通り、その舞台に共存する要素…脚本、役者、美術や音楽、照明、そして観客の呼吸まで含めたすべてが劇場空間というひとつの世界の中で豊かに息づいていくことをもっとも重視し、そこに導いていく演出スタイルを貫いています。想いが共鳴し、観る方の心にそっと染みこむ作品を…。
 ともすれば疎かにされがちな細やかな演出の積み重ねが、世代性別を問わない層に幅広く受け入れられる作品として実を結んでいるのです。


What is SPIRAL MOON <秋葉舞滝子 記>

1970年代の末、ピーター・カーンとスティーブン・ポンペアという若い2人の科学者が、オウムガイと月の公転周期に関する大胆な仮説を発表しました。
オウムガイの1つの気包には約30本、すなわち月の公転周期と同じ数の成長線が刻まれていて、これは月の満ち欠けと関係するのではないかと考えたのです。
遙か昔、月が今より地球に近いところを短い公転周期で回っていたことはわかっています。オウムガイの化石を丹念に調べ、古いものほど成長線の数が少ないことを発見した彼らは、ここでちょっとした飛躍を試みます。
「オウムガイの成長線の数の変化を調べることで、月の公転周期の変化や地球から遠ざかるスピードを推定できるのではないか」
その結果は、これまで公表されていた数字の約17倍という驚くべきものでした。 世界で最も権威ある科学雑誌のひとつ、ネイチャーに掲載された彼らの論文は残念なことに、発表と同時に様々な反証によって否定されました。
けれど、数百mの深海を漂う美しい螺旋が、天空の、今このときにも地球から遠ざかっている月の歴史をそのままに記憶しているという説は、切ないまでに魅力的です。
私達も、この身体のうちに進化のすべてが刻まれた記憶の螺旋を秘めています。生命の本質がこの螺旋にあるのなら、記憶こそが生きるということなのかもしれません。
SPIRAL MOON−幻想のオウムガイ−はすべての物語をゆっくりと、そのからだに刻みながら静かに満ちていくのです。